協和病院の歩みと特色

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地域センターを利用した調理実習

医療法人社団鵬友会協和病院は、昭和42年5月16目、 精神衛生問題研究所を併せ持つ152床の精神科専門病院として発足しました。昭和54年、増築し194床となり、歯科診療室を新設しました。平成8年8月、現在の179床になりました.現在スタッフは総数138名(非常勤職員含む)です。 精神科専門病院としては小規模(定床179床)ですが、小回りの利く家庭的な雰囲気の病院をモットーに、自然環境に恵まれた地の利を生かすことと、『協和』の名称にふさわしい、人の和を心がけながら診療にあたっています。
また、 当院の特色は長期入院患者様の社会的能力不全の改善のためにいくつかのアプローチを導入し、意欲的に社会復帰援助を実施していることです。 まず、入院中にSST(生活技能訓練)を行い、 社会復帰に向けた問題解決技能の向上を目指します。地域生活の様々なストレスへの対応策をロールプレイやミーティングで学習することは、退院への心構えを強化する事に大いに役立ちます。更に初めての一人暮らしの患者様には、ニ一ズに合わせ「住宅の確保」や「適切な金銭管理」、「日用品や電化製品の購入」等、退院に向けた準備をチェックリストにまとめ、それに対応したプログラムの実施により、焦らず、ゆっくりと、 確実に、退院へのステップを踏んでいただけるようお手伝いします。
市内に退院された患者様に対しては継続したアフターフォローの一環として、精神科訪問看護を実施しております。医師の指示のもと、経験豊富な看護師と精神保健福祉土が定期的に訪問し、患者様の多様なニーズにお答えできるよう、知恵と力を合わせて包括的なケアの提供に努め、服薬中断・再発防止、 地域生活への適応促進を図っております。現在、 訪問看護を実施している患者様は10名ですが、10名全員が新たに当院近所にアパートを借り、単身生活を開始された患者様です。退院後、症状に多少の波はあっても大きく崩れることなく数年にわたり地域生活が維持できていることは、社会復帰援助への取り組みに力を注いできた大きな成果と感じております。

一方、様々な理由により社会復帰が困難な患者様に対しては、充実した四季折々の院内行事や作業療法の実施により、暗くなりがちな入院生活の中でも、未来に希望を持てるよう工夫を凝らしています。今後、社会復帰援助の更なる充実に向け、研究と努力を欠かさず、新たなチャレンジを重ねて行く所存です。

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八王子地区のゲートボール大会
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展示会(作業療法や絵画教室で制作した作品)
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